どうすればグルーポンのクライアントは儲かるのか

グルーポン界隈が熱い。

ネタ帳の人が5分でわかる記事を書いたり、日本法人のトラブルに対して、わざわざ本社のえらい人がビデオレターくれたり

何が熱いって、グルーポン的なクーポンビジネスに対して、これ微妙だろって空気がただよいはじめているところかと思う。まぁ普通に考えて利益でないよね。そんなwin-loseなビジネス続かないよね。みたいな。

特にネタ帳のひとがあげている、二重価格表示については、景品表示法で定められているので、そういうやり方は論外なんだけれど、じゃぁそういうことしてる人以外のみんなが赤字覚悟でのぞんでいるかというと、そうでも無い(と思う)

ではどういうビジネスを行っているときにグルーポンを利用すると良いのか、また現行のビジネスに、今人の集まっているグルーポンを適用することができるかを考えた。

結論から言うと、平均客単価。これにつきる。

例えばグルーポンに対して、3000円のコースメニューを提供する居酒屋が、1500円のクーポンでOKですよと出したとする。

計算上は 1500円の値引きとグルーポンのとりぶん 750円。粗利が65%ぐらいとれていたとしてもまだ赤字だ。グルーポンは50%引き(以上の割引率)を要求するので、最低でも売上の75%はコストとなると思って良い。粗利が75を超える業態なんてあたりまえだけどそうは無い。

要らない子かもだけど計算機を用意した。まぁ自分のビジネスに当てはめて考えてみるといいかもしれない

http://dreamfire.heroku.com/groupon

(実は上司を説得しようと思って用意した。)

では、上述の居酒屋が、980円の飲み放題コースもつけますとなったらどうだろう。飲み放題の利益が300円程度あれば、とりあえずとんとんには持っていける。

980円の飲み放題でそんなに利益が出るのかとかそういう話はともかくとして、平均客単価をクーポン以外のところであげることができさえすれば、クーポンによる集客は割と現実的だといえる。

もちろん利益率が極端に悪くなるので、新規獲得のための投資の域を出ることは無い。とはいえ、まったくあり得ないとは思わない。

たとえば、グルーポンによる来客増が見込まれる期間において、既存客も含め、次回利用時につかえるクーポン的なものを自社で用意することによって、既存顧客に対しても新規に対しても再度来店するインセンティブにすることができる。

はてなブックマークなどでグルーポン界隈に対するコメントを見ていると、そういう複合的な要素をいっさい考慮せずに、そんなビジネスありえねーだろと切り捨てている感がある。

グルーポンという会社のやり方、あるいは今後の身の振り方はどうだか知らないが、ビジネスモデルとしては悪くないと思っている。

ちなみにグルーポン、去年の夏から初めて売り上げが推定70億円。会員数がだいたい350万人ほど。まぁやっぱすごいよな、とは思う。

買ったことないけど。